〖絵本〗はじめてのおつかい 作:筒井頼子 絵:林明子



はじめてのおつかい表紙
はじめてのおつかい 
作:筒井頼子 
絵:林明子
出版社: 福音館書店



お金

『はじめてのおつかい』あらすじ


みいちゃんは5歳です。
まだ小さい妹がいるみいちゃんは、ママに頼まれて、赤ちゃんの牛乳を買いにたった一人でおつかいに行くことになりました。
ママとのお約束は2つ、車に気を付けることと、おつりを忘れないことです。
みいちゃんは100円玉を2つ握りしめ、家を出ました。

道では自転車とすれ違ったり、お友達にも会いました。
坂道では転んでしまい、お金を落としてしまいます。
けれどみいちゃんは、手も足も痛くてもすぐに立ち上がり、お金を拾ってまた元気に歩き出しました。

お店に着くと、お店には誰もいません。
みいちゃんは大きな声で、「牛乳ください」と言いましたが、思ったより小さな声しか出ませんでした。
もう一度大きな声で、「牛乳くださあい」と言いましたが、今度は道を走る車の音に消されてしまいました。
そのとき、後ろにいたおじさんが、「たばこ!」と怒鳴りました。
やっとお店のおばさんが出てきましたが、おじさんがたばこを買っていくと、今度は太ったおばさんが、みいちゃんを押しのけるようにしてパンを買っていきました。
お店のおばさんはみいちゃんに気付かず、奥に行ってしまいそうになったとき、みいちゃんは「牛乳くださあい!」と、自分でもびっくりするくらい大きな声が出ました。
「まあまあ 小さなお客さん。気が付かないでごめんなさい。」おばさんは何度も謝ってくれたので、みいちゃんはほっとして、我慢していた涙がぽろんと落っこちてしまいました。
みいちゃんはお金をわたして牛乳を受け取ると、ぱっと駆け出してしまったので、おばさんがおつりを持って走って追いかけてきました。
「はい、10円玉2つ。しっかり持って帰って、ママにわたしてね。」

みいちゃんの家の近くでは、坂の下で、ママが赤ちゃんを抱っこして手を振っていました。

親子

『はじめてのおつかい』感想


「みいちゃん、もう5つだもん!」と自信満々に家を出たみいちゃん、さっそく手と足が一緒に出ています(笑)。
派手に転んじゃうところも、財布というものを持たされてないせいで、転んだ弾みにお金を放り出しちゃうのも、何てかわいいんでしょう。そしてたくましい!みいちゃんはお姉ちゃんなんですものね。
ハラハラドキドキがすごく伝わってきました。涙ポロリさえしてしまいましたが、はじめてのおつかいをやり遂げたみいちゃんに拍手を送りたいです。みいちゃん、がんばったねぇ!
そして、たばこを買っていったおじさん、パンを買っていったおばさんのような大人も確かにいます。そんな中、何度も謝ってくれたお店のおばさんのような、温かいまなざしで接してくれる人がたくさんいればいいなと思いました。

ドキドキが聞こえてくる


誰しもが経験する、親と離れて1人で行動するとき、ママがいるときは特に何も感じることのないちょっとした出来事、例えば自転車がビューンと通りすぎたり、お店に誰もいなかったり・・・そんなことにすら子供はビクビクドキドキなんですよね。
みいちゃんはがんばって大きな声を出したつもりでも思うように声が出ていなかったり、5歳にしてみたらそれだけで泣いちゃいそうですが、お母さんとの約束や責任感がみいちゃんの背中を押します。
子供はこの絵本を読んで、みいちゃんと一緒にはじめてのおつかいを体験しているのでしょう。真剣に見て入り込んでいるようでした。そして母である私は、自分の幼少期のこんな体験を「そうそう!」と思い出してしまいます。
「おつかい行ける?」と言われて、「うん!」と自信や期待でいっぱいだったみいちゃんですが、いざ1人で外に出てみたときの不安、ひざを擦りむいた痛み、緊張、焦り、安心、達成感が、とても臨場感たっぷりに表現されています。
これからはじめてのおつかいを経験する子たちに、力を与えてくれる一冊になるでしょう。
もちろん大人にも、この絵本をおすすめしたいです。そしてこんな子を見かけたら、ぜひ優しいまなざしを向けてほしいと願います。

ページ数:31ページ
読み聞かせ時間:7分

ランキングに参加しています。ポチッと応援よろしくお願いします!

にほんブログ村




幼稚園・保育園で大活躍!
プレゼントにも最適な可愛い子供用リュック




関連記事
絵本@はるさく
Posted by絵本@はるさく

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply