みんなちょっぴり色んなことで困ってる〖絵本〗おしっこ ちょっぴり もれたろう



おしっこちょっぴりもれたろう表紙
おしっこ ちょっぴり もれたろう
作・絵:ヨシタケシンスケ
出版社: PHP研究所



おしっこちょっぴりもれたろう1

『おしっこ ちょっぴり もれたろう』あらすじ


おしっこがちょっぴり漏れちゃう男の子。
名前はおしっこちょっぴりもれたろう。
おしっこの前か後はいつもパンツにおしっこのシミが付いている。
でもいいじゃない。ちょっぴりだし、ズボンを履けばわからないし、しばらくすると乾くんだから。

おしっこのしみが乾くまで、冒険に出かけることにした。
外から見たらぼくがおしっこもれたろうなんて、誰もわからない。
実は人々の中にももれたろうがいるんじゃないか?
そこでおじさんに話しかけてみた。パンツを見せてくださいって。
そしたら怒って行っちゃった…ってことは、あのおじさんはもれたろうなんだ?!
この世界にはおしっこもれたろうがいっぱいいるに違いない。

もじもじしてる女の子、あの子はもれたろう?
…違った、服のタグがチクチクして気持ち悪いんだって。

あそこにももじもじしてる男の子、あの子はもれたろう?
…違った、靴下が靴の中でズレちゃうんだって。

あっ、あの子はもれたろう?
…違った、葉にほうれん草が挟まっただって。

あの子もあの子もあの子も違う…。
そっかー、みんなそれぞれその人なりの困ったことがあるんだな。

実はぼくには仲間がいたんだ、その名もおしっこ結構もれたろうくん。
結構もれたろうくんはぼくの気持ちをわかってくれてたのに、遠くへ引っ越しちゃったんだ。

空はこんなに青いのに、海はこんなに広いのに、ぼくはちょっぴりもれたろう。

そろそろ乾い……てない。

よし、乾いたから帰ろう!
そしておしっこ。
パンツを履いて……
ん?!またか!!!!
そんなときおじいちゃんが教えてくれた。
ズボン履いたらわかんないし、しばらくすれば乾くし、それにね……
実はおじいちゃんもちょっぴりもれたろうなんだって!

おしっこちょっぴりもれたろう2

『おしっこ ちょっぴり もれたろう』感想


おしっこもれたろうくんのおしっこのシミが、中央からちょいズレてるところが絶妙でかわいいです。ほんとにちょっと、何でだろうちゃんと拭いたのに…。
自分は結構悩んでいるのに他の人からしたらそんなことってあるの?!ってことも、あるよねーってこともよくあります。だから仲間を探したい。探して安心したいんですよね。わかるわかると共感して、たそがれてしまう男の子に同情して、こっそりパンツを確認するしぐさに笑いました。
やっと乾いたパンツがすぐ濡れてしまうオチは想像ついたけど、最後お仲間は意外にもすぐ近くにいたってことか。いや可笑しいけど、背後で無表情で立つお母さんの気持ちにもこれまた共感(笑)さらっと読めて笑える、いい絵本です。

おしっこちょっぴりもれたろう3

自己肯定することで心は軽くなる


他の人にはわからない、自分だけの悩みにスポットを当てた絵本。
みんなそれぞれその人にしかわからない困ったことがある。そして一度気になったらみんなのそこも自分と同じなの?違うの?って気になってしまう。けれど自分と同じことで困ってる人って、いそうで中々いないもんだね…。そんなことに気づいてしまった男の子。
男の子のパンツが乾くまで、と冒険に出かけた先で見つけたいろいろ困っていた人たちは、子供ならば自分で解決できるかできないかの、その絶妙な気持ち悪さの例えがすごく共感できたようです。想像しても、うんそれは気持ち悪いねとイメージができたよう。
もちろん、おしっこがちょっぴりパンツに付いちゃったことも、言えないけれどみんなにあるでしょう。
でもいいじゃないか!隠す方法はいろいろあるし、お仲間だっているんだから。自己肯定することで、心はちょっぴり軽くなる。…とは言いつつ、お母さんの抱える現実的な気持ちもわかる面白い絵本です。

ページ数:48ページ 
読み聞かせ時間:4分半



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絵本@はるさく
Posted by絵本@はるさく

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