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クマが人間のお茶会に参加したらどうなる?〖絵本〗おちゃかいのおやくそく



おちゃかいのおやくそく表紙
おちゃかいのおやくそく
作:エイミー・ダイクマン 
絵:K・G・キャンベル 
訳:林木林 
出版社: 光村教育図書


おちゃかいのおやくそく1

『おちゃかいのおやくそく』あらすじ


昼寝をする家族から離れて、こぐまは森で遊んでいました。
するとどこからか、甘くてこんがりしたいい匂いが漂ってきます。
鼻をくんくんさせながら、やぶをぬけていくと…。

切り株のテーブルに、お茶のセット、クッキーがあります。
それから1匹のテディベアが蝶ネクタイをしてイスに座っていました。
「クッキー食べてもいい?」
こぐまは聞きましたが、返事もしなければ、くまは目をまん丸にしてこっちを見ているだけです。
こぐまは怒って、くまをちょんとつつくと、くまはころんと倒れてしまいました。
「ああ!君はクッキーを食べられないんだね!」
こぐまはくまをかわいそうに思って、「ぼくが君の分までクッキーを食べてあげる」とひと口食べようとしたときです。

向こうから女の子がやってきました。
隠れる時間などありません。
とっさにこぐまは、もう1匹のくまのふりをしました。
「お茶の時間でーす!」と言った女の子は、ふと動きを止めて、こぐまをじいっと見つめました。

「あなた、汚れてるわね。お茶会のお約束―ちゃんと綺麗にしていること。そうすれば私たち、クッキーが食べられるわ」
そう言って女の子はこぐまを家に入れ、たらいの中でこぐまを綺麗に洗いました。
汚れているのが好きだったこぐまですが、それでもクッキーが食べたかったので我慢しました。
するとまた女の子がじいっと見つめて言いました。

「あなた、ぼさぼさね。お茶会のお約束―きちんと身だしなみを整えること。そうすれば私たち、クッキーが食べられるのよ」
ぼさぼさでいることが好きだったこぐまですが、クッキーが食べたかったので我慢しました。
するとまた女の子がじいっと穴が開くほどこぐまを見つめて言いました。

「まだ何かがおかしいわ。お茶会のお約束―ばっちりおしゃれにきめること。そうすれば私たち、クッキーが食べられるの」
今すぐ飛んで逃げたくなったこぐまでしたが、本当にクッキーが食べたかったのです。
こぐまはドレスを着せられ、リボンを付けられ、帽子までかぶらされてしまいました。

「完璧だわ!」
女の子はにっこりしてこぐまを抱えて外に出ました。
クッキーはすぐ目の前です!
「さあ、もっとも大切なお茶会のお約束―お上品に少しずつ食べることでございますのよ」
なんてことでしょう!こぐまは綺麗だし、身だしなみも整えたし、ドレスまで着てるっていうのに、その上お上品に少しずつ食べるですって?

こぐまには無理です!
食べたいようにクッキーをがつがつむさぼりました。
「お約束を守ってないわ!」と女の子が叫んでも、そんなのお構いなしに食べたので、あっという間にクッキーは残り1枚になりました。
「私、本当にクッキーが食べたかったの…」とぐすんと泣いた女の子を見て、こぐまは最後の1枚を女の子にあげました。

けれどもそんな女の子だって、ちっとも上品じゃなかったのです。
「お茶会はもうおしまい」
お茶会を切り上げた女の子が次に提案した遊びは…

「くまだぞー!」とこぐまを脅かし、「うぉー!ぐぉー!」とこぐまを追いかけたり追いかけられたりして思いっきり体を動かし、思いっきり汚れてぼさぼさになって、すっかり落ち葉まみれ。
こぐまはお茶会よりこの遊びの方がずっと好きでした。
だって、「お約束」ですから…ね。

おちゃかいのおやくそく2

『おちゃかいのおやくそく』感想


森の中、という設定ですが、白樺の森の中なので全体的に明るくて雰囲気もかわいいです。
テディベアと本物のクマ、入れ替わったら普通すぐ気づくだろうと初めからつっこまずにはいられません。だって、クマの色が違うし…。それが最後まで隠し通せちゃう上に、生きてるクマだとわかってからの一言が「お約束を守ってないわ!」って、この女の子は相当肝っ玉がデカい!そんな面白さがあります。
いつまでたってもお茶会は始まらず、お茶会に出席する条件をクリアするための長い道のりでしたが、納得いかないながらも我慢し演技するクマと、疑いをかけるような女の子の目。バレるかバレないかのハラハラと、お茶会のお約束に固執するあまりそもそもの本質を見ていない女の子。ラストの開き直りとも取れる女の子の振る舞いがやはり子供らしくて笑顔になれます。
オシャレしたクマと一緒に無理矢理連れてこられた猫の表情も笑えました。読み聞かせ時間的にもちょうど良く、どうなるの?というハラハラが子供にも楽しかったようでした。

おちゃかいのおやくそく3

意外とバレない(笑)


いい匂いに誘われて辿り着いた先は、これから始まろうとしていたお茶会。目の前のクッキーを「食べていい?」と聞き、返事がなければ「食べてもいいですか?」と聞き直す律儀なクマさん。そこにお茶会の主がやってきてから、この絵本の面白さが始まります。
女の子にとって大事なのは、ルールを守ること。お茶会のお約束とは、きれいにして、身だしなみを整え、ばっちりおしゃれにきめること。どうしてもクッキーが食べたいこぐまは何をされても我慢するしかありません。
ところがいくら我慢できても、クッキーを前にして上品さを求められたら…、さすがに無理でした!!でも、それは女の子も同じだったのです!腹ペコには勝てませんから。
子供らしさとユーモアが楽しい絵本です。女の子もこぐまもサブキャラクターである猫も、いちいち表情が可愛い。困り顔、イタズラな顔、ふてくされた顔…、でもやっぱり最後は笑顔で遊ぶ女の子たち、友情が芽生えたのではないでしょうか。とてもかわいいストーリーです!

ページ数:33ページ 
読み聞かせ時間:6分



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