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賢い母さんと、絵本が大好きなぼうやのお話〖絵本〗こうもりぼうやとハロウィン



こうもりぼうやとハロウィン表紙
こうもりぼうやとハロウィン
作:ダイアン・メイヤー 
絵:ギデオン・ケンドール 
訳:藤原宏之 
出版社: 新日本出版社


こうもりぼうやとハロウィン1

『こうもりぼうやとハロウィン』あらすじ


春の日、空が赤く染まって輝き出した明け方、こうもりぼうやはお母さんと一緒にねぐらへ帰ってきました。
ねぐらとは、図書館の屋根裏。
そこにはたくさんのコウモリたちが、足の爪でしっかりと壁につかまり、羽に包まって眠っています。
こうもりぼうやもお母さんにもたれかかり目を閉じました。

ところが近くにある小さな穴から笑い声が聞こえて、ぼうやは目を覚ましました。
ぼうやが穴から頭を突き出して下の部屋を覗いてみると、そこにたくさんの子供がいます。
その中で女の人がお話を始めました。
ぼうやはそのお話に引き込まれ、最後まで夢中になって聞きました。
「おもしろかった!」
お話に満足したぼうやはお母さんのところに戻り、再び眠りにつきました。

ぼうやは人間たちがそこで何をしているかわかりませんでした。
お母さんはぼうやに、本を読んでいること、本にはお話が書いてあることを教えました。
ぼうやはもっと近くでお話を聞きたいと思いました。
本の絵がよく見えなかったからです。
けれどもお母さんは言います。
「どんなことがあっても、絶対に人間に近づいちゃだめよ。あぶないわ!」

ぼうやはそれから朝になるといつもお話を穴から聞くようになりました。
ある日のお話は、毛虫がチョウチョになったというお話でした。
“チョウチョ”ってなんだろう?
ぼうやは絵本が見たくてたまりません。
もっと近くへと、体を乗り出したとき…
ぼうやが見たものはいつも食べている大きな蛾でした!
そして、興奮のあまりうっかり足を滑らせて、部屋に落ちてしまったのです。

部屋は大騒ぎになりました。
子供たちは悲鳴をあげ、女の人は本を振り上げてぼうやをシッシッと追い払います。
ぼうやは天井の穴から逃げだしてお母さんの元へ帰りました。
ぼうやは今起きた出来事をお母さんに話しました。
そして、もっと近くであの絵本を見たいと話しました。
お母さんは「ダメ!」と言いましたが、「大丈夫なときがきっとくるわ。そのときになるまで、じっと待つのよ」と言いました。

夏がやってきました。
夜は短くなり、屋根裏に戻る前に食べる虫を捕るために飛び回って、毎晩ヘトヘトになりました。
でも、ぼうやはお話の時間まではいつも起きていました。
子供たちは皆半ズボンになりました。
あるとき図書館の部屋は記念日の飾りつけがされていました。
何か様子が変わる度にぼうやはお母さんに「行ってもいい?」と聞きました。
でもお母さんは、まだそのときではないとぼうやに話しました。

だんだん涼しくなってくると、子供たちは上着やセーターを着るようになりました。
お母さんが部屋を覗くと、りんごが見え、紙で作った黄色やオレンジや赤の葉っぱが見えました。
「もうすぐよ、ぼうや。もうすぐだわ!」

秋が来て、夜が再び長くなりました。
冷たい風が吹く頃には、コウモリたちの動きもゆっくりになりました。
そろそろ冬眠の季節が近づいてきたのです。
そのころになると、ぼうやは目を閉じてお話を聞き、もういつもと違うことを探そうとはしませんでした。

そしてある日、お母さんが呼んでいます。
「ぼうや、見てごらん。今よ」
ぼうやは部屋の様子を見て目を丸くしました。
「そっと行くのよ。ぼうや」
「楽しんでくるよ!」
そしてぼうやはハロウィンの飾りつけのコウモリに交じって、とうとうみんなの近くでお話を聞くことができたのですよ!

こうもりぼうやとハロウィン2

『こうもりぼうやとハロウィン』感想


タイトルだけで、ハロウィンのお話と思っていると、確かにハロウィンのお話だけどそれだけ?!って思ってしまいそうです。春からの季節の移り変わりをハロウィンの季節までコウモリ目線で見ていきます。「絵本をじっくり見たい」という理由で。
大人なら、こうもりぼうやのお母さんが言う「そのとき」が、ああそういうことねと初めの方でわかってしまいそうですが、ハロウィンのイメージってかぼちゃとかお化けって思ってるから子供はなかなか気づかないのかも。ハロウィンの絵本というよりは、絵本を近くで見たいコウモリのお話としての方が印象に残ったようです。ハロウィンらしいイラストは最後2ページだけなので、ちょっと想像と違ったなと思いました。
コウモリってあまり近くで見たことはないですが怖いイメージ。それが愛らしい顔で、ちょっとドジで人間に危害を加えない可愛さだったのは良かったです。ハロウィンの飾りの一部になりましたよ~とありますが、もろ読み聞かせしている絵本の上なので気付かれるのは時間の問題でしょうねぇ。

こうもりぼうやとハロウィン3

願いが叶ってハッピーハロウィン!


ハロウィン本としては、ハロウィンらしいところは最後だけであっという間に終わってしまうところが惜しいです。1つの図書館の物語として捉えた方がいいかもしれません。
コウモリが顔を出した穴から、図書館の部屋はどう見えているのかな?何の本を読んでいるのかな?どんな絵が描いてあるのかな?
何をしているのか気になるのに、近くに行って見られない。そんなもどかしさでこうもりぼうやは春、夏、秋と過ごしてきました。
図書館で楽しく過ごす人間たちの隅っこに映るこうもりぼうやが可愛いです。
そんなコウモリが唯一人間にバレず堂々とできる日、それはハロウィンです。とうとうそのときがやってきて、飾りのコウモリに紛れて同じように羽を広げ、間近で絵本を見ることができたこうもりぼうや。念願叶って良かったね!ちゃんと待っていたらいいことがあったね!
ちなみに絵本の中の図書館の壁には、アメリカ合衆国独立記念日の飾りつけや、「本を持って海辺へ行こう!」のポスター、「読書の秋」の飾りつけが成されてあり、季節ごとに工夫がされていてアメリカの図書館の雰囲気を味わうことができますよ。

ページ数:32ページ 
読み聞かせ時間:9分



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