はるさく絵本~毎日すくすく成長中~

TOP > 地球・月・夜 > title - 「あお」ってこんなにたくさんある〖絵本〗あおのじかん

「あお」ってこんなにたくさんある〖絵本〗あおのじかん



あおのじかん表紙
あおのじかん
作・絵:イザベル・シムレール 
訳:石津ちひろ 
出版社: 岩波書店


あおのじかん1

『あおのじかん』あらすじ


日が沈み、夜がやってくるまでのひととき。
辺りは青い色に染まる。
―それが、あおのじかん。

青の時間の始まりを告げるのは、頭の羽根をピンと立て、ジェーッ ジェーッと声をあげるアオカケス。
同じころ北極キツネは冷たい空気の中へ。
水蓮の池でゲッゲッゲッと秘密の会議を開くのは、コバルトヤドクガエル。
アオガラたちもツピツピッと声をそろえて大合唱。
波打ち際でバシャバシャと青く光り跳ねまわるイワシの群れ。
木のてっぺんでキュルルルと鳴きわめく、胸の青いフサホロホロチョウ。

青いベールに包まれて、あたりはしんと静まり返る。
そのころ朝顔の上でモルフォチョウが虹色の羽を震わせ、やぐるま菊にほたるぶくろ、忘れな草にスミレがかぐわしい香りを放つ。
ぐるぐる体を枝に巻きつけるブルーレーサー。
ぴきぴきっとヒビが入る、ルリツグミの青い卵。

青みがかった猫が夕闇の中へ消えていく。
空に向かってツンツン角を立てる青いカタツムリ。
互いの姿を眺め合うオガワコマドリ、ルリノジコ、オウギバト、セイキチョウ。

深みを帯びた青いベールに覆われて、大きな深呼吸をするシロナガスクジラ。
海の底でユララ揺れながら「また明日」の挨拶を交わすアオミノウミウシとヒョウモンダコ。
そのころスミレサギはじっと立ちすくみ、ブルーモンキーはきゅっと口をつぐむ。
群青色のイトトンボがルリハツタケにすっと止まったら、青の時間はそろそろおしまい。

夜の闇が、全ての青い生き物たちをそっと優しく包み込む。

あおのじかん2

『あおのじかん』感想


とってもきれいな青の世界です。出てくる青い生き物たち、初めて聞く名前が多いので、どうしても読み聞かせにつまづいてしまうのですが、そんなこと気にならないくらい子供たちは興味津々で絵本の世界に入っていました。
色味ももちろん綺麗なんですが、針で傷をつけたような色とりどりの線が光沢を引きだしていて、より綺麗に生き物が引き立っています。
カエルとかヘビとかは実際に見たらグロテスクなんでしょうけど、目を凝らして見てしまう魅力があります。鳥も触りたくなってしまうような毛質が本当に素晴らしい。
表紙から中身の絵すべて、どれを切り取っても飾っておきたくなるほどアートで、これは大人の方がハマってしまうかもしれません。
下に、この絵本で登場した生き物の一部、画像が見つかったものを載せておきます。
↓ ↓ ↓
アオカケス
↑アオカケス
アオガラ
↑アオガラ
ホロホロチョウ
↑ホロホロチョウ
ルリツグミ
↑ルリツグミ
オガワコマドリ
↑オガワコマドリ
ルリノジコ
↑ルリノジコ
オウギバト
↑オウギバト
シロナガスクジラ
↑シロナガスクジラ
ヒョウモンダコ
↑ヒョウモンダコ
ブルーモンキー
↑ブルーモンキー

移り行く空の青と、世界の青い生き物たち


ラピスラズリのような綺麗な青いっぱいの表紙に、繊細な線で描かれたスミレサギが美しいですね。
ページをめくると見開き部分に「いろいろなあお」が32色ずらっとパレットのように並んでいます。
「こなゆきいろ」と称された薄い水色からどんどん濃くなり、緑がかった青や紫がかった青も加わり、最後は「まよなかのそらのいろ」へ。もうほとんど黒なんですが、黒とは違う深みのある青。
またネーミングもユニークで、「うんどうかいのそらのいろ」や「はればれとしたこころのいろ」など、人によって差はあるものの何となくわかるような爽やかな色から、「たいせつなボタンのいろ」なんて、人によっては青じゃないだろうというものまで、とにかく色んな青だらけ。
その水色に近い青から『あおのじかん』の始まりです。夜が更けていくにつれ、水色の空は濃紺に、ゆっくりゆっくり変わっていく。同時にその空の下で、青い生き物たちがそれぞれの夜を迎えます。
『あおのじかん』の終わり、とうとう夜の闇に包まれ、各ページで輝いていた生き物たちは黒いシルエットとなり全員集合、代わりに月や星、月明かりに照らされた水面が輝く、そんなラストになっています。
美しい絵だけでも見る価値のある絵本です。心がすーっと落ち着きますよ。

ページ数:42ページ 
読み聞かせ時間:4分半



ランキングに参加しています。ポチッと押してもらえるとうれしいです。
いつもありがとうございます!

にほんブログ村









関連記事

コメント


管理者にだけ表示を許可する