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「子どもを叱らずに育てる」嘘をついた子供への対応を学ぶ〖絵本〗あたし、うそついちゃった



あたし、うそついちゃった表紙
あたし、うそついちゃった
作・絵:ローラ・ランキン 
訳:せなあいこ 
出版社: 評論社


あたし、うそついちゃった1

『あたし、うそついちゃった』あらすじ


ルースは小さいものが大好き。
小さければ小さいほどいい。
持っているおもちゃはまめ恐竜に、ミニ列車、小指くらいのポニー、ちびクマくんなど、どれもミニチュアばかり。
ルースは小さいものを見つけるのも得意で、拾って大事にしているものも小さいものばかり。
ポケットにはいつだって、小さい宝物が入っています。

ある日の学校で、ルースが鉄棒でくるんと一回りしたとき、草の上にちっちゃなカメラが落ちていました。
まるで本物のカメラみたい!
ルースはカメラを覗いていっぱい写真を撮りました。
雲さん、虫さん、学校さん、はいチーズ、カシャッ!

そのときマーティンがやってきて、「それ、ぼくのじゃないか!」と言いました。
ルースはびっくりして、「ちがう。あたしのだもん」と言いました。
そのままカメラを持って教室に駆けこんだルースとマーティンは、オルセン先生の前で自分のカメラだと言い合いになりました。ルースはこの小さいかわいいカメラがどうしても欲しかったのです。
「お誕生日にもらったんだもん」と言い張りました。
けれども、嘘だってわかっていました。
ちっともかわいくない嘘だって。
オルセン先生は、「明日もう一度、話し合いましょう」と言って、どちらにもカメラを渡しませんでした。

その日のルースはずっとお腹が気持ち悪くて、2+2の答えもわからなくて、先生が読んでくれたお話の内容は耳に入ってきませんでした。
家に帰っても憂鬱のまま、大好物のマカロニグラタンも喉を通りません。
ベッドに入る時間、ルースはもうちょっとで泣き出しそう。
パパとママに訳を聞かれて、ルースは学校であったことを打ち明けました。

「何が悪かったと思う?」とパパ。
「あたしのカメラだって言ったこと。あたしのじゃないのに」とルース。
パパは言いました。
「明日はやり直せるよ。先生もマーティンも、きっとわかってくれる」

次の日になっても、ルースはまだ憂鬱のままでした。
先生がわかってくれないかも…。
隅っこに座らされるかも…。
マーティンは口をきいてくれないかも…。
クラスのみんなが、もう絶対話しかけてくれないかも…。
そんなことが心配だったのです。

ルースは深呼吸をして教室の前に向かって歩き出しました。
オルセン先生の机までの道のりは、長く長く感じました。
「おはよう、ルース」と言う先生に、ルースは小さな小さな声で、本当のことを話しました。

オルセン先生は、全然怒ってなんかいませんでした。
そのかわり、ぎゅっと抱きしめて、おでこにキスをして言いました。
「本当のことを話してくれて、ありがとう。とっても勇気のいることだったわね」
ルースはマーティンにも謝りました。
マーティンは許してくれました。

昨日の憂鬱が嘘みたいに元に戻りました。
3+7の計算もできたし、オルセン先生が読んでくれたお話は今までで一番の面白さでした。
空を飛んでるみたいな帰りのバスで、ルースは気づいたのです。
あの小さいかわいいカメラを、もう少しも欲しいと思っていないことに。

あたし、うそついちゃった2

『あたし、うそついちゃった』感想


子供にとっても大人にとっても身近である嘘。誰もが経験することであって、共感できるお話だと思います。
自分でついてしまった嘘に、もう引くに引けなくなる気持ちだったりずしんと心に感じた重みや心の葛藤がとても伝わってきました。そんなときはどうしたらいいか、ルースの感情と一緒に考えていけるのがいいです。
そして打ち明けられた大人たちはどうしたらいいかも考えさせられます。頭ごなしに責めたりしない先生や両親がとっても温かくて、子育てのいいヒントになりました。
喜怒哀楽を表情に出すルースが子供らしくてかわいいです。うちの子たちもこんなふうに正直であってほしいと思います。

あたし、うそついちゃった3

正直でいることは勇気がいる


ルースは、ちっちゃなものが大好き。ちっちゃければ、ちっちゃいほどいい。
ある日校庭でとても小さなカメラを拾って大喜びのルース。でも、それは友達の落とし物でした。
ルースは誕生日の贈り物だと、とっさに嘘をついてしまいます。
ルースは、本当のことを言う勇気が出せるのでしょうか…。
とっさについてしまった嘘に、どんどん感じる後悔や懺悔の気持ち。正直に打ち明けようと思っても、みんなに嫌われてしまうかもと次々浮かんでくる負の感情がとてもリアルです。きっと誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
拾ったものは自分のもの、落とし主が現れなければそれで済む場合もあるでしょう。でも持ち主が現れたら、自分は正直でいられるのか。嘘をつかれたと知って、許してあげられるのか。とても考えさせられます。
些細な嘘も、子供にとっては大きなトラブル。そのトラブルを解決に導いてくれる両親や先生方の温かい対応が素敵で、ぜひ大人に読んでほしい絵本です。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:6分半



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