はるさく絵本~毎日すくすく成長中~

TOP > お化け・神 > title - 言いつけは守らないと、大変なことになりますよお!〖絵本〗のっぺらぼう

言いつけは守らないと、大変なことになりますよお!〖絵本〗のっぺらぼう



のっぺらぼう表紙
のっぺらぼう
(おばけ話絵本)
作:杉山亮 
絵:軽部武宏 
出版社: ポプラ社


のっぺらぼう1

『のっぺらぼう』あらすじ


昔々、里の外れに、1人の男の子がおりました。
ある日の夕方、男の子は母親に薪採りの遣いを頼まれ、1人で山に行くことになりました。
母親は男の子に言いました。
「済んだらすぐに帰ってくるんだよ。山は暗くなると、怖いものが出るからね」
男の子は「うん。わかってるって」と言い、山に出かけていきました。

山に行く途中のお寺で、和尚さんが庭掃除をしていました。
和尚さんは、「薪採りとは感心じゃが、それが済んだらすぐに帰ってくるんじゃぞ。山は暗くなると、怖いものが出るでな」と言いました。
男の子は「わかってるってば」と言い、山に登っていきました。

男の子は山でたくさんの木の枝を拾いました。
カゴいっぱいになったとき、うさぎが一匹跳び出してきました。
途端に男の子は、母親や和尚さんに言われたことをすとんと忘れて、うさぎを追いかけてしまったのです。
山を散々走ったところで、男の子はうさぎを見失い、自分の居場所もわからなくなってしまいました。
見ると陽は、すでに西の空に沈みかけています。
男の子は慌てて山を下り始めました。

すると、かやぶき屋根のボロボロの家がありました。
中からはごはんを炊く匂いがして、赤ん坊の泣く声も聞こえます。
男の子はここで道を教えてもらおうと、家の中に入ってみました。

中では、赤ん坊を背負った母親が、かまどの前にしゃがんで、火を起こしていました。
男の子が呼んでも聞こえないのか、返事はありません。
男の子は母親の後ろからそっと近づき、赤ん坊の顔をひょいと覗きこみました。
すると…。

なんとその赤ん坊には、目も鼻もありません。
「わあ、のっぺらぼう!」
そして男の子の声で振り向いた母親も、やはりのっぺらぼうだったのです。

男の子は必死で山を駆け下りました。
後ろからは、「見られたからには仕方ない、のっぺらぼうの仲間にお入り」と母親が追いかけてきます。
男の子は泣きながら夢中で山を下りていると、提灯を持ったお侍が下から登ってきました。
男の子はお侍に助けを求めようと、のっぺらぼうに追いかけられていることを話しました。
すると侍は提灯の灯りを自分の顔に近づけながら言いました。
「なに?目も鼻もないのっぺらぼう?するとそれは…、こんな顔だったかな?」
なんとその侍も、のっぺらぼうだったのです。
侍も「仲間に入れ」と刀を振り回して追いかけてきます。

男の子は逃げて、お寺まで辿り着くと、もう夜なのに和尚さんが庭掃除をしていました。
和尚さんに助けを求めると、振り向いた和尚さんもまた、のっぺらぼうでした。
和尚さんも「仲間に入れ」とホウキを振り上げて追いかけてきます。

男の子はやっとのことで家まで帰ってきました。
戸を開けると、母親が行燈のそばで着物を縫っていました。
男の子は叫びました。
「助けてよ、おっかあ。おいら、のっぺらぼうに追いかけられているんだよ!」
すると母親がゆっくりとこちらを向いて…。

ピシャン!と男の子の頬を打ちました。
「今までどこで何をしていたんだね?本当に心配したじゃないかね」
そう言って母親は、男の子をぎゅっと抱きしめてくれました。

のっぺらぼう2

『のっぺらぼう』感想


夏だから怖い本でも、と思い息子に確認せずに図書館で借りてきたのですが、長男は頑なに「読まない」と。
表紙から怖い雰囲気が漂ってるからなぁ。仕方ないので3歳次男に読んであげました。反応は「怖~い!怖くな~い!え?なんで?なんで?」って。怖い話なんだから怖がってくれなきゃ面白くないので良かったです。のっぺらぼうじゃないのに和尚さんがすでに怖いですから!
私が思っていたのっぺらぼうって、口すらなかったような気がするんですけど、これはしっかり口があります。暗闇に照らされた青白い表情に口があるので、子供にも顔だとわかりやすくするためかなぁなんて思いました。
血のように真っ赤な舌が結構怖いです。誰かを食べてきたんじゃないの?って。
お母さんはのっぺらぼうじゃなかったけど、後ろを向いて針をキラリと見せつけているのは怖いですね。だって母親なら、子供が帰ってこなかったら必死で捜すはずだもの…。せめて表に出てるとか。「心配したじゃないかね」と言いながら落ち着きまくって待っている母親もそう考えると怖いです。

のっぺらぼう3

恐怖がじわじわ…


「おまえ、山に行って、薪を採ってきておくれ。でも、それが済んだらすぐに帰ってくるんだよ。山は暗くなると怖いものが出るからね」
母親に言われたことをきれいに忘れ、すっかり帰りが遅くなってしまった男の子。
慌てて山を下りる、その途中で出会ったのは、のっぺらぼうでした。
必死に逃げるも、会う人会う人のっぺらぼう。さっき会った和尚さんさえ、のっぺらぼう。
「なに?目も鼻もないのっぺらぼう?するとそれは…」で恐怖をあおり、ページをめくって
「こんな顔、だったかな?」と顔を見せるくり返し。なかなか恐怖から解放してくれないところが魅力です。
そして、ああお母さん。お母さんまでのっぺらぼうなの?と思いつつ、ラストは見開きいっぱいに見せてくれるお母さんの顔が、本当にホッとします。
軽部武宏さんの描く絵は色彩が濃く、絵のリアルさや歪みがぞくぞくするほど不気味で怖かったです。それにしても、昼間見た和尚さんは何者だったのでしょうか…。

ページ数:32ページ 
読み聞かせ時間:7分



ランキングに参加しています。ポチッと押してもらえるとうれしいです。
いつもありがとうございます!

にほんブログ村










関連記事

コメント


管理者にだけ表示を許可する