はるさく絵本~毎日すくすく成長中~

TOP > 生活 > title - 一家に一脚あると便利?!〖絵本〗ねむりいす

一家に一脚あると便利?!〖絵本〗ねむりいす



ねむりいす表紙
ねむりいす
作・絵:ゆーちみえこ 
出版社: ひさかたチャイルド 


ねむりいす1

『ねむりいす』あらすじ


猫の父さんは、よく変なものを拾ってしまうくせがあります。
この間も散歩に行ったとき、林にまだ使えそうな椅子が捨てられていたので、父さんは椅子を拾って帰ってきたのですが…
この椅子、ちょっと変だったのです。
この椅子に座ると、父さんも母さんも僕も、お客さんだって、みんなすぐに眠ってしまうのです。

ようやくみんなもこの椅子が変だと気付いて、母さんは「気味が悪い」と、ごみの日にこの椅子を捨ててしまいました。
ところが家に帰ると、椅子はまた家の中。
今度は父さんがトラックで、遠くのゴミ工場まで捨てに行ったのですが、帰ってくると、やっぱり椅子は家の中。
思い切って壊してみても、椅子は翌朝元の形に戻っていたのです。

みんながこの椅子を怖がり始めた、そんなある晩のこと、家に泥棒が入りました。
ところが、『座るな』と貼り紙された椅子に泥棒が腰かけると、そのまま眠ってしまいました。
その間に縄を解いて、家族は全員助かったのです。
「この椅子のおかげだね」と、みんなこの椅子を見直しました。

それからは、しつこいセールスも、赤ちゃんがぐずったときも、眠らせるのに大助かり。
なかなか役に立つ椅子だと、ずうっと家に置くことに決めたのですが…、やっぱりちょっと変だったのです。

あるとき別の場所に動かそうとしても、まるで根が生えたみたいに全然動きません。
すると、椅子から芽が出て、幹が生え、椅子はとうとう本物の木になってしまったのです。
それはそれは寝心地のいい『ねむりいすのき』にね。

ねむりいす2

『ねむりいす』感想


最初のうちは奇妙で不気味な椅子だったけれど、椅子の背もたれ部分から幹が生え、脚から根が生え…というところからの展開に感動。
きっとこの椅子も居場所をずっと探していて、必要とされて初めてこの家の一部になったのかな。最後の家の外観が素敵でした。
同時に、この椅子が捨てられる前はどんな生涯を送ってきたのだろうかが気になりました。この椅子には魂が入っていると思うので、いろいろ気味悪がられて捨てられてきたのだろうか。いやこの猫の家族には捨てられても戻ってくるくらいだから、酷い持ち主から自ら逃げだしてきたのだろうかと考えてしまいます。
裏表紙にもあるように、木と化した椅子に水をかけてくれる優しい家族に拾われて喜んでいるようにも見えるし、この椅子は喋らないけど、主人公としての存在感は充分で、ホラーな物語のようで実はとっても感動するお話だと思いました。

ねむりいす3

ミステリーであったかいお話


ある日、父さんが林で拾ってきた古い椅子は、座った人が誰でも眠ってしまう、ちょっと不思議な椅子でした。
最初は猫が主人公。椅子を気味悪がって捨ててしまうが、捨てても捨てても戻ってくる。
ところがそんな椅子でも、使い用によっては役に立つんじゃない?と思い始めて…。
ここから椅子が主人公。どすんとそこに居座って動かない。やがて自分の体を変化させ、眠りに導く居心地のよい眠り椅子の木になりましたとさ。
擬人化した猫がかわいいし表情も面白い。そこにホラー要素が加わってとっても奇妙。居心地の良い眠り椅子はぜひ一家に一脚欲しいです!椅子だと思うと気持ち悪いけど、グリーンのインテリアだと思えば全然ありだなと。
そして、気持ちの持ちようというか、きっかけひとつで今まで嫌いだったものが好きになって絆が生まれるというのは、物も人も同じだなと思いました。

ページ数:40ページ 
読み聞かせ時間:4分



ランキングに参加しています。ポチッと押してもらえるとうれしいです。
いつもありがとうございます!

にほんブログ村










関連記事

コメント


管理者にだけ表示を許可する