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発達障害を前向きに説明する絵本〖絵本〗ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし



ぼくはスーパーヒーロー表紙
ぼくはスーパーヒーロー
アスペルガー症候群の男の子のはなし
作:メラニー・ウォルシュ 
訳:品川裕香 
出版社: 岩崎書店


ぼくはスーパーヒーロー1

『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』あらすじ


ぼくはアイザック。スーパーヒーローなんだ。
みんなと同じように見えるかもしれないけど、ぼくには他の友達にはない“特別な力”がある。
そのせいで時々いじめられたりもするけれど。

ところでぼくがなぜスーパーヒーローなのかって、それはとっても記憶力がいいからさ。
でも時々すっこーんと忘れちゃったりもするけれど。
ぼくの頭の中にある特別な脳みそのおかげで、すごい力を発揮することがあるんだ。
トランポリンだったら、ずっと跳んでいられるよ。
でも、好きじゃないことをやろうと言われたら困るけど。

ぼくはスーパーヒーローだから、考えることがいっぱいあって、よく友達に挨拶することを忘れちゃうんだ。
そんなときは、ああ、しまったって思うよ。
ぼくはペットが大好き。
だってぼくのペットはぼくのことをよくわかってるし、話もちゃんと聞いてくれるから。

先生もぼくがスーパーヒーローだってことを知ってる。
だから授業中にぼくがお気に入りのおもちゃを持ってても怒らないんだ。
その方が落ち着いていられるってことも先生は知ってる。

ぼくはスーパーヒーローだから、おかしな顔をした人を見ると、どこが変とか教えてあげたくなっちゃうんだ。
でも思ったことをすぐ口にしたらダメだってママは言うよ、言われた人が嫌な気持ちになるかららしい。
ぼくは冗談がよくわからない。
この前お兄ちゃんに「そんなに食べたらお腹が爆発するよ」って言われて、マジでビビったんだ。

ぼくの耳はすごいんだ。
電球のジーッという小さい音までよく聞こえるから、時々イライラしてしまう。
ぼくは人の目を見るのが怖いんだ。
でもパパに、目じゃなくておでこを見ればいいって教えてもらってから怖くなくなったよ。
ぼくはスーパーヒーローだから、特別な力を使って、誰も見たことがないような面白いものを探しだすのが得意だよ。

君はぼくが本物のスーパーヒーローだと思った?
本当はぼく、アスペルガーなんだ。
自閉症の一種なんだ。
見た目じゃわからない、だって脳の働きが普通の人とちょっと違うだけだから。
でもさ、お兄ちゃんとスーパーヒーローごっこして遊ぶのは大好きさ。
だってお兄ちゃんは、アスペルガーのぼくのことをよくわかってくれているから。
これで君も、ぼくのことわかってくれたよね!

ぼくはスーパーヒーロー2

『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』感想


タイトルに堂々と『アスペルガー症候群の男の子のはなし』と書かれてあります。発達障害の子がスーパーヒーロー?!手に取らずにはいられませんでした。
実は、わが家の長男は発達障害です。療育することが決まっていますが、私たちの住む地域では大変混んでいるため、順番待ちのまま何ヶ月も手探り状態で過ごしています。
これまでいくつか発達障害の本を読んできました。当たり前ですが、どれも親や教育者向けの本です。息子はADHDだと思っています。この絵本はアスペルガー症候群という発達障害を持つ男の子目線で描かれてあるのがとても新鮮でした。
アイザックと息子には共通点がいくつもあります。高いところから飛び降りるのが好き、アイザックもトランポリンならずっと跳んでいられると言っています。「こんにちはしようね」と言わないとなかなか自分から挨拶ができない、アイザックも考えることがいろいろあって忘れちゃうと言っています。冗談が通じません、これもアイザックと一緒。今は息子は幼稚園でお友達とワイワイやっているけど、小学校に上がったらどうなるのかなと思っています。自分は発達障害なんだっていつか身を持って知る日が息子にもくるんだろうな。
発達障害は、周りの人に受け入れてもらうことや理解してもらうことが大事。だけど、発達障害だからって、全部許されるかといったらそうではなくてダメなことはダメ。アイザックのお母さんのようにこれはいけないことだと教えたり、お父さんのように人とうまく付き合えるヒントを与えたり、このような障害を持つ子と暮らしていくために私自身とても勉強になりました。
「君はぼくが本物のスーパーヒーローだと思った?ほんとは違うんだ。アスペルガーなんだ」というアイザックのセリフは、ちょっと色んな想いが重なって涙ぐんでしまいました。この絵本を今の息子に読んでいいのだろうかと、現在保留中です。

ぼくはスーパーヒーロー3

発達障害といっても、1人1人違う


アスペルガー症候群は発達障害の一種です。
「発達障害は、自閉症(ASD)、アスペルガー症候群(AS)その他の広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠如多動性障害(ADHD)その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。」とされています。
発達障害を持つお子さんの家族や先生方は知識があったり勉強していたりするでしょうが、おじいちゃんおばあちゃんやその他周囲の人からはなかなか理解が得られないです。「気にしすぎ」だとか、「昔はそんな子はいなかった」とか、「これくらい普通だ」とか、「発達障害を言い訳にするな」とか、実際私も言われて傷ついたりもしました。
発達障害は見た目ではわかりません。うちの長男も、3~4歳くらいまでは「元気すぎる子」で通っていました。だけど集団の中に入ると、相当目立つのです。みんなで何かをやる参観日や運動会は特に、とにかく周りに迷惑をかけないようにと気が気じゃありません。
運動会の組み立て体操は○○くんとペアでやります、と先生から聞けばうちの子と当たってしまったその子がかわいそうだと思い、先生にうちの子は大丈夫でしょうか最初から参加させない方がいいのではないでしょうかと手紙を書いたほどです。先生からは「(息子)と一緒にやりたいとみんな言っていますし、気分が乗らなければ代役(先生)がフォローするので心配しないで」という手紙をもらい涙しました。案の定、気分が乗らなくてペアの子の見せ場をひとつふたつ奪ってしまい、その子のお母さんに謝りに行きましたが、その子の親御さんからは「頑張ってたじゃないですかぁ!」と言われ、みなさんの優しさに助けられている毎日です。
見た目ではわからないからこそ、まだまだ理解の少ない発達障害ですが、子供にも手が出しやすい絵本で『アスペルガー症候群』を学べることがありがたいと思いました。多くの人が理解を持って温かい目で見てくれることを願います。

ページ数:26ページ
読み聞かせ時間:5分



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