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強さの意味をはき違えないで〖絵本〗ぼくが1ばんつよいんだぞ!



ぼくが1ばんつよいんだぞ!表紙
ぼくが1ばんつよいんだぞ!
作・絵:伊東美貴 
出版社: ポプラ社


ぼくが1ばんつよいんだぞ!1

『ぼくが1ばんつよいんだぞ!』あらすじ


ぼくの町、げんこつ横丁はぼくの横丁だ。
ぼくが決めた、文句あるか?
あるなら言ってみろよ、げんこつぼかんだぞ。
げんこつ横丁には、ぼくが決めた決まりがある。
じゃんけんするときはキョキを出すこと、ペロペロキャンディーはぼくによこすこと、ママには告げ口しないこと。
文句のあるやつは、げんこつぼかんだぞ。

ところがある日、ぼくの隣の家に引っ越してきた女の子、パパはプロレスラーなんだって。
あの子のげんこつ、ぼくより強そう。
あの子の周りにみんなが群がって、楽しそう…。

そこでぼくは、修業の旅に出ることにした。
あの子に負けないくらい強くなって帰るんだ。
げんこつ横丁を出た先は、暗い道が続いていた。
ぎゅっとげんこつ握って、森を入っていったら―。

ライオンがいた。
ぼくはライオンに強くなるにはどうしたらいいか聞いてみた。
すると、相手より大きな声でガウウーって吠えることを教えてくれた。

ライオンと別れて歩いていくと、ワニがいた。
ワニからは、相手をがぶっとかじって絶対に離さないことを教わった。

ワニと別れて歩いていくと、ヒョウがいた。
ヒョウからは、相手がひいひい言うまで引っ掻くことを教わった。

ヒョウと別れて歩いていくと、野ヤギがいた。
野ヤギからは、石頭をゴンゴンぶつけて相手を突き飛ばすことを教わった。

野ヤギと別れて歩いていくと、古い家があった。
ドアを開けたらお化けがいて、ぼくは腰をぬかした。
お化けから、いきなりバアって脅かせば相手は腰をぬかすことを教わった。

お化けと別れて歩いていったら、げんこつ横丁に帰りたくなった。

ぼくはもう、吠えられるし、噛みつけるし、引っ掻けるし、石頭にもなったし、お化けより怖い顔もできるんだぞ!
げんこつ横丁は、ぼくの横丁さ。
文句あるなら言ってみろ、げんこつぼかんだぞ。
そのとき後ろから、「森の王様になってくれ」と声がして、振り向いたら動物たちがついてきてた。
「1日ならいいよ」ってぼくは言ったんだけど、「ずっとじゃなくちゃだめ」だって。
そんなのやだよ、ぼくの家はここじゃない。
動物たちは、「ついでにママも食べちゃえば、誰もきみのことなんか探しに来ないさ」って言ったもんだから、ぼくは逃げだした。
動物たちは追いかけてくる。
「待てぇ。王様になってくれなきゃ、噛みつくぞう。引っ掻くぞう。頭突きだぞう。みんなで決めたんだ、文句あるか」

「あるわ。嫌がってるのがわからないの?みんなわからずやね。森へお帰り!」
ぼくの盾になってくれたのは、あの子だった。
あの子は動物たちをくるくる丸めると、ポーンと森へ投げちゃったんだ。
そしてぼくに「もう大丈夫よ」って、チュってしてくれた。
げんこつ横丁が、やっぱり1番さ。

ぼくが1ばんつよいんだぞ!2

『ぼくが1ばんつよいんだぞ!』感想


図書館で息子が見つけてきた本です。息子っぽいなぁと思いました。ちょっと、ジャイアン気質なところあるからね。黒と黄色だけが使われていて、暗いんだけど明るい、とっても目を引く絵本でした。
あまりにも理不尽なげんこつ横丁の掟。「強いものに従え」という「ぼく」の言葉を息子はどう聞いたかな?
でもお隣に強そうな女の子が引っ越してきて、ぼくの居場所がなくなってしまった。ぼくは修業の旅へ!そこからぐっと引き込まれました。それはそれは強そうな猛獣がたくさん出てきて、その荒々しさが楽しいです。こんな森に修業しに来た男の子やるじゃん!
ところがどこまでも強いわけではなかった男の子。帰りたいのに帰れない、お化けたちが追いかけてくるシーンはドキドキします。
そして再登場したお隣の女の子のセリフがいい。男の子を背中に隠して両手を広げ盾になってくれるのもかっこよくて、一番好きなページです。息子には特に感想は聞かず、自分の中で何かを学んでくれたらいいなと思いました。

ぼくが1ばんつよいんだぞ!3

ジャイアン気質の君へ


主人公の「ぼく」は客観的に見ると、弱い相手には高慢な態度をとる嫌~な感じに映っていますが、実は力で従わせるって大人でもやっちゃいますよね。みんなからキャンディーを巻き上げているときに、「ぼく」のお母さんらしき人のげんこつがページの端に見切れています。子供がどのように育てられてきたのか、結構重要なんですね。
自分より強い人が現れたとき、「ぼく」は挫折を味わうのです。本当はみんなの輪に入りたい、でもプライドだってある。
修業の旅に出た「ぼく」が人里離れて猛獣たちと張り合う様子は、この子は本当に強くなりたいんだなぁと思えました。でも、強さの意味をはき違えてるよ!
相手を威嚇したり、痛い目にあわせたり、虐めることが強いと勘違いしないでほしい。この絵本を読むと、挫折って必要なことだなと感じます。
今まで弱者に対して自分がしてきたことをやられて逃げ帰ってくるぼくに、ドキドキハラハラ。守ってくれた女の子が「ぼく」に対して全てを悟っているかのように、チュってしてくれるのも強くて可愛くて素敵だなと思いました。
表の見開き部分に、げんこつ町から森に入るまでの地図が、裏の見開きには森の地図があり、「ぼく」が歩いた道筋やここで○○に会ったという詳細が描かれてあり、地図には砂漠や湖や古墳などもあって見ているだけで楽しいです。

ページ数:48ページ
読み聞かせ時間:6分半



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