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夜中にこっそり家を抜け出して…〖絵本〗まよなかのぼうけん



まよなかのぼうけん表紙
まよなかのぼうけん
作・絵:フィリップ・デュマ 
訳:やまぐちともこ 
出版社: 福音館書店


まよなかのぼうけん1

『まよなかのぼうけん』あらすじ


あるところに、黒髪の女の子と金色の髪の男の子がいました。
2人とも目はガラスで、体はプラスチックの、本当に大人しい子供たちでした。

2人にはいつも一緒の女の子がいます。
その子は2人よりもずっと大きな体をしています。
大きな女の子は2人のことが大好きで、大事に抱えたかと思えば腕を持ったり足を持ったり、時々ちょっと乱暴な扱いをします。
それに、2人に食べさせるフリしかしないのです。
夜がくると、大きな女の子はもっと大きな女の人に捕まって、ベッドに入れられてしまいます。
2人は女の子の両側に寝ますが、どちら側になるのかは、その日の風の吹きまわしで決まるのでした。

さて、真夜中になると、大きな女の子が急に小さくなってしまうという、とても不思議なことが起こります。
小さくなった女の子は2人を起こし、3人で抜き足差し足階段を下ります。
台所でこっそり夜のおやつを済ませ、犬も誘って、さあ出発!

真夜中にみんなでぬけ出すぐらい素敵なことってありません。
夜風を切って草原を走ったり、空に北極星を見つけてひと休みしたりします。
遊びに夢中の子供たちの喧しさに、ミミズクおじいさんは渋い顔です。
暑い夜には池に飛び込んでマガモと一緒に泳いだり、カヌーで島に渡り迷子の蝶に火を焚いてやることもありました。
そして優しいウサギの家で美味しい玉ねぎのスープをご馳走になります。
でも子供たちを眠らせて歩く「すなうりおじさん」もやってくるのでいつも眠くなってしまいます。

東の空が明るくなると、子供たちは家へと急ぎます。
早く!もっと急がないと!雄鶏が時を告げて、みんなが目を覚ましてしまう前に……。
おや!女の子があっという間に大きくなっています。
3人は全速力でベッドに滑り込みました。
そのとき大きな大人が、おはようを言いに部屋に入ってくるのです。

まよなかのぼうけん2

『まよなかのぼうけん』感想


出だしからビックリです。お人形が主役なの?と。お人形の2人にはもっと大きい子、つまり人間の女の子がいるのですが、雑に扱われたりしています。
真夜中になると、人間の女の子がお人形サイズになって一緒に冒険へと出かけるのです。女の子は驚きもせず、以前からずっとお友達だったように振る舞います。じゃあ何で雑に扱ったりするんだろう。夢なのかなぁ…。
それにしても真夜中とはいえ、子供たちの遊びがダイナミックで、現代の子からしたらありえないような遊びばかりで羨ましくなるほどでした。「すなうりおじさん」というキャラクターが謎でしたが、海外の絵本なので海外ではメジャーなのかな?
子供たちは目いっぱい遊び、夜明けと共に家路に着き、ベッドに滑り込みセーフ!と思ったらすぐにお母さんの「おはよう」。え?寝ないの?と、ラストで突っ込んでしまいました。

まよなかのぼうけん3

砂売りおじさん登場


世界傑作絵本シリーズ・フランスの絵本です。表紙の絵は何を意味しているのでしょうか。本文にはそのようなシーンはありませんでした。そして裏表紙は、表紙の絵を女の子の背面から見た構図で描いています。窓の外には大きな月。床に積まれた本の中に、この『まよなかのぼうけん』が混ざっています。
本文は最初からやや怖いと感じてしまいました。くたびれたお人形がなんか、魂が入ってそうで…。ですが、本当に魂が入っていた!という展開です。
大人たちは知らない、子供だけの世界。体が小さいので大きな冷蔵庫に肩車して手を伸ばしたり、犬の背中にまたがって走ったり、靴をカヌーのように使ったりします。そのころにはもうお人形もお人形っぽくなく、いたって普通の子供のように描かれています。そして、真夜中が明るい印象でした。
暖炉の灯るうさぎさんの家が雰囲気があって素敵でした。そこには「砂売りおじさん」が来るという。ヨーロッパで古くから伝わる習俗で、砂売り(砂男)という妖精が背負っている魔法の砂袋の砂を目にかけられると眠くなるといわれるそうです。そのため、うさぎさんたちはみんなウトウトしています。
やがて東の空が明るくなって、帰り道を急ぐ子供たち。目を覚ました牛を「かいじゅう」と言い換えているあたりも、子供たちの目からどう見えているのかがわかります。
家路に着く頃には、お友達のようだった3人が姉弟のように見え、ベッドに入る時には2人は完全にお人形へ。大人が入ってきた瞬間、お人形の魂はどうなったのでしょうか?気になります。
日本語訳の言い回しが不思議さを増し、惹きつけられる所がありました。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:4分



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