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何が良くて何がダメ?経験によってルールが決められる〖絵本〗夏のルール



夏のルール表紙
夏のルール 
作・絵:ショーン・タン 
訳:岸本佐知子
出版社: 河出書房新社


夏のルール1

『夏のルール』あらすじ


2人の兄弟の夏のお話。
去年の夏、ぼくが学んだことは―

赤い靴下を片方だけ干しっぱなしにしないこと。
(寄り添って怯える兄弟がいます)

パーティーで残った最後のオリーブに手を出さないこと。
(獰猛な鳥に囲まれ、弟がひとつ残ったオリーブに手を伸ばすのを慌てて止める兄がいます)

裏のドアを開けっぱなしにしないこと。
(家の中を何者かに侵略されてしまいます)

カタツムリを踏んづけないこと。
(弟が踏んづけた瞬間、説明の付かない出来事が起こります)

…パレードに遅れないこと。
審判には逆らわないこと。
合言葉を忘れないこと。
理由は聞かないこと。
ケンカに負けないこと。
いつまでも意地を張らないこと。

(兄と喧嘩し、喧嘩に負け、意地を張り、拘束されて遠くに行ってしまった弟を、ボルトカッターを持って自転車で追いかけてくる兄がいます。)
いつでもボルトカッターを用意しておくこと。

(兄の自転車に2人乗りで、来た道を帰ります。)
帰り道を覚えておくこと。

長いはしごを上って高い塀の上に立った兄弟は何を見たのでしょうか。
夏の最後の一日を見逃さないこと。

夏のルール2

『夏のルール』感想


約30cm×27cmの大判サイズの絵本で、かなり見応えがあったにもかかわらず、どういうことなのか一度目はわかりませんでした。
「ぼくが学んだこと」の1つ目からちょっと衝撃なのです。赤い靴下を片方だけ干しっぱなしにしたらこうなるの?最後のオリーブを取ってしまったら何が起きるの?
兄弟2人以外の登場人物が説明がつかないものなのでちょっと怖いし、青空や夕暮れのオレンジの陽ざしが綺麗だったり懐かしかったり。
兄弟は何で喧嘩してるの?ああ、弟が喧嘩に負けたんだ。どこかへやられてしまうの?あ、お兄ちゃんが助けにきた。ゆっくりゆっくり見ていくと、何となくわかってきましたよ。説明がつかないけれど、子供のころってこういう感覚があったかも。
夏休み、大人がいない兄弟だけの守らなければいけないルール。ずっと心に残っていくもの。今はこういう感覚ってないなぁと。だから懐かしく感じたのかもしれません。絵本というより心に残る画集な感じがしました。

夏のルール3

文章は少なく、絵を見て感じる絵本


小さい人と、大きい人に。ショーン・タンが描く、兄弟の夏の物語。
ルールは守ること。意味のわからないルールなら、なおさら。
読む人によって、いろんな解釈ができるでしょう。見開き2ページで、ひとつのルール。全部で16のルールが、左ページにルール、右ページに奇妙な、壮大なイラストで進んでいきます。意地を張ってしまった後は、見開き2ページ分のイラストが3つ。弟を追いかけてお兄ちゃんがやってきて、またルールが続きます。
仲直りしたと思われる兄弟が手を取り合って上った先に、「夏の最後の一日を見のがさないこと」。どんな夏でも、いい思い出も、苦い思い出も、夏の最後の一日はとても特別なものです。それを見逃さないで。
怖くて、奇妙で、楽しくて、懐かしくて、寂しくて…。兄弟がいる人ならなおさらどこか共感できると思います。夏になると、あの絵本読みたいなって思い出すような、印象に残る絵本でした。

ページ数:50ページ
読み聞かせ時間:3分半



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