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親の愛情と子供の本音〖絵本〗また おこられてん



また おこられてん表紙
また おこられてん
作:小西貴士
絵:石川えりこ
出版社: 童心社


また おこられてん1

『また おこられてん』あらすじ


お母さんに怒られてばかりのけんたろうが、お父さんとお風呂に入ります。

なぁ父ちゃん、ぼくな、また母ちゃんに怒られてん。
今日なんか、「もうあんたのお母さんやめる」って言ったの、ほんまやろか…。

母ちゃんが「かたづけや~!」って怒るとき、
ちゃうねん、好きなもんいっぱいに囲まれてるのが嬉しいから。
この中で一緒に忍者ごっこしてほしかってん。

「またこんな残して~」って怒るとき、
ぼくな、お腹空いてるときはたくさん食べるんだけどなぁ。

「まだやんのかいな~、もう終わりにして!」って怒るとき、
ぼくな、ブランコ立ちこぎでめっちゃ高いところまでいけるの、見ててほしいねん。

「はぁ…、また一番最後かいなぁ」って怒るとき、
ぼくも一生懸命やってるで。
競争してるわけちゃうもん。

歯みがき、着替え、シャンプーの後のジャー、耳そうじ、粉薬、注射、1人で寝るの、夜のおしっこ、おばけ、耳の横の髪の毛切るの、野菜全部…
ぼくが嫌いなものようけあるから、母ちゃんが怒りんぼマシーンになってしまうんやろか。

「また嘘ついて~」って言われても、本当のこと言ったら母ちゃん怒るやろ?
ぼく、母ちゃん笑ってる方が好きやもん。

「何でごめんって言えへんのよぉ」って言われても、ぼく怒られたら喉が詰まったみたいになってまう。
言おう思てんのに言えへん。

母ちゃん、ぼくのこと嫌いになってしもうたんかなぁ。

そのとき、お父さんが言いました。
「けんたろうが前に頭打って救急車で運ばれたときなぁ、母ちゃん一晩中お祈りしとったんやぞう」
“この子が助かるんやったら何でも言うことを聞きますさかい、助けてやってください。
野菜なんか食べんでも、片付けせんでも、嘘ばっかついてても何でも構いません。
おってくれるだけでええです。どうかどうか、この子を助けてください。”って。

お母さんは洗面所で、2人の話を聞いていました。

なぁ父ちゃん、母ちゃんぼくのこと好きなんやねぇ。
ぼくもめっちゃくちゃ好きやけどね。
ほんまのほんまのほんまに好きやけどねぇ!

「けんちゃ~ん、そろそろ上がりなさいよ~」と呼ぶお母さんの声に、は~い!と返事をしたけんたろうがお風呂から上がると、

「けんたろう忍者、いっちょ、やるか~!」
マントを付けて、丸めた新聞紙を両手に持った母ちゃんが待ち構えていました。

また おこられてん2

『また おこられてん』感想


けんたろうは、怒られてばっかりなんだねぇ…と読み進めていくうち、「ん?私も同じようなこと言ってるなぁ」と気付いちゃいました。
これはお母さんのための絵本だと思います。お母さんが怒る気持ちはわかるんです、本当に。その都度子供の気持ちが描いてあって、なるほど、そっちもわかる。もどかしいような気持ちが残るんですが、ずっと黙って聞いていたお父さんのフォローが良かったですね。
その後のお母さんの祈るような気持ち“いてくれさえすればいい。だからどうかこの子を助けてください。”こんな気持ちも経験ありますから、とにかく共感しっぱなしでした。最後の忍者に扮したお母さんには、わかるからこそホロッときました。

また おこられてん3

どこの家も一緒みたい


「もうあんたのお母さん、辞めさせてもらいますっ!」とお母さんに言われ不安になったけんたろうが、お父さんとお風呂中に思いの丈を語ります。
「かたづけや~!」「また嘘ついて~っ」思えば、けんたろうはいつもお母さんに怒られてばかり。ぼくが嫌いなものがたくさんあるから、母ちゃんは怒りんぼマシーンになってしまうんやろか…。
そんなけんたろうの話を黙って聞いてくれていたお父さんが、さりげなくけんたろうに教えてくれたことは「違う、そうじゃないよ」と教えるより説得力がありました。そして、怒るにも言い方があるってことを学んだ一冊でもあります。
いつも一緒にいると、考えるより先に感情が出てしまうことだってよくあることです。でも愛されているってことをわかってもらえたら、それで伝わることもあるのかなって思います。それをそっと伝えてくれたお父さんの存在も大きい。お母さんの気持ちを知ったときのけんたろうの笑顔が印象的でした。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:5分

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