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考えるな!感じろ!!〖絵本〗きりんはダンスをおどれない



きりんはダンスをおどれない表紙
きりんはダンスをおどれない
作:ジャイルズ・アンドレイ
絵:ガイ・パーカー=リース
訳:まきの・M・よしえ
出版社: PHP研究所


きりんはダンスをおどれない1

『きりんはダンスをおどれない』あらすじ


きりんのジェラルドは背高のっぽで首は細くて長く、脚は痩せっぽちでひざもちょっと曲がっています。
ジェラルドは高いところにある木の芽は上手に食べられるのに、走るとひざががっくんとなって転んでしまいます。

ジェラルドの住むアフリカでは、一年に一度、ジャングル・ダンスのお祭りがあります。
今年もその日がやってきました。
けれどもジェラルドは悲しそう…だってダンスがとっても下手だから。

イボイノシシは素敵なワルツを。
サイはかっこよくロックンロール!
ライオンは立派にタンゴ。
チンパンジーは元気にチャチャチャ。
マントヒヒは8匹でくるくる輪のように回る回る。

ジェラルドもドキドキしながらダンス広場に出てきました。
すると、ライオンも他のみんなもジェラルドを見て意地悪く笑います。
「きりんは踊れないくせに何で来たの?」
「ジェラルドったらかっこ悪い」

ジェラルドは緊張して動けなくなってしまいました。
(みんなの言う通り、ぼくはダンスが下手なんだ。恥ずかしくって情けないよ。)
ジェラルドは悲しくて寂しくて、広場から逃げだしました。

ジェラルドは空き地に来ると、空の月を見上げました。
お月さまは何てきれいなんでしょう。

そのとき誰かが「うおっほん」と咳をしました。
それはずっとジェラルドを見ていたコオロギです。
「ねぇジェラルド。きみが好きな音楽があれば、きっと踊れるようになるよ。
草や木や枝がそよ風に揺れる音を聞いてごらん。
あの優しいお月さまがきみだけのために音楽を演奏してると思ってごらん。
きみが本当に踊りたいなら、いつだって音楽が聞こえてくるよ。」
コオロギはそう言って微笑むと、バイオリンを演奏し始めました。

すると不思議なことに、ジェラルドの体が動き始めます。
ひづめをすりすり、首はゆらゆら、しっぽだってぷるるんるん。
脚を横に蹴って、後ろにぴょんと宙返り!
「ぼく踊ってる、本当に踊ってるんだ!」
ジェラルドはとっても気持ちがよくてすっかり笑顔になりました。

そのうち1匹、また1匹とダンス広場にいた動物が集まってきて、みんなジェラルドのダンスにうっとり。
「奇跡だよ!ジェラルドはジャングルの誰よりもずっとずっとダンスが上手だよ!」
動物たちは聞きました。
「ねぇどうやってダンスを覚えたの?」
ジェラルドはくるくる回って最後におじぎで締めくくると、空のお月さまやお星さまを見上げて言いました。
「大好きな音楽を見つけたら、誰もがみんな踊れるんだよね!」

きりんはダンスをおどれない2

『きりんはダンスをおどれない』感想


誰よりも背高のっぽで他の動物たちからさぞ慕われているんだろうなと思われたキリンでしたが、まったくの逆でした。
アフリカのジャングルでは年に一度ダンスのお祭りがあり、そこで活躍できないキリンのジェラルドはみんなに馬鹿にされて茶化されて、まだ踊ってもいないのにとってもかわいそう。寄ってたかってそんなにひとりをいじめなくてもいいのにと居たたまれない気持ちになりました。
誰かひとりでもいいから味方してあげて!ってときに現れた小さな小さなコオロギさん。こんな小さなコオロギさんの励ましで、こんなにもジェラルドが変わるなんて!実はジェラルドは踊れる可能性を秘めていたのに勇気がなかっただけなんだ…そんなことに気づかせてくれる絵本。
月明かりの中たくさんの動物に囲まれて気持ちよさそうにダンスをするジェラルドに拍手を送りたくなりました。
そして、夜のシーンが多いのに明るくてかわいくて、絵が好みでした。

きりんはダンスをおどれない3

困難にぶつかったとき背中を押してくれる絵本


くるんと優雅に宙返りする、うっとりと自分のダンスに酔いしれているようなキリン。そんな表紙の絵に反してのタイトル『きりんはダンスをおどれない』。タイトルに妙に納得です。
まずは自己紹介から、キリンの首は細くて長く、脚は痩せっぽちでひざは曲がっています。確かに、キリンってダンスが苦手そうなイメージです。仲間にも笑いものにされ落ちこむジェラルド。
そんなジェラルドが可能性を開花させるお話です。ほんの少しだけ与えてもらった勇気が、大きな力をもたらすのです。
誰かが困っていたら、背中を押してあげられる存在でありたい、さらに「大好きな音楽を見つけたら、誰もがみんな踊れるんだよね!」というラストは、苦手なことでも自然に身を任せてみたら難しく考えるより案外上手くいくものだよね!と思えます。
全体的に絵が明るく、動物たちの表情もダンスの様子もおもしろく描かれています。何よりも主役ジェラルドの、苦手を克服したパッと明るい表情が印象的でした。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:6分

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