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食いしん坊トラをおもてなし〖絵本〗おちゃのじかんにきたとら



おちゃのじかんにきたとら表紙
おちゃのじかんにきたとら
作・絵:ジュディス・カー
訳:晴海耕平
出版社: 童話館出版


おちゃのじかんにきたとら1

『おちゃのじかんにきたとら』あらすじ


あるところにソフィーという名前の小さな女の子がいました。
ソフィーはお母さんと台所でお茶の時間にしようとしていました。
すると突然、玄関のベルが鳴りました。

「一体誰かしら?」とお母さんは言いました。
牛乳屋さんも今朝来たし、雑貨屋さんは今日来る日ではないし、お父さんも鍵を持ってるから違う。
まったく誰なのか、見当もつきません。
ソフィーがドアを開けると、そこに大きくて毛むくじゃらの、縞模様のトラがいました。

トラは言いました。
「ごめんください。ぼくとてもお腹が空いているんです。お茶の時間にご一緒させていただけませんか?」
お母さんは「もちろんいいですよ。どうぞお入りなさい」と言いました。

テーブルについたトラにお母さんはサンドイッチを勧めます。
するとトラはお盆の上のサンドイッチを全部ひと口で食べてしまったのです。

まだお腹が空いていそうなトラに、ソフィーはパンを差し出しました。
するとトラはお皿の上のパンを全部、さらにビスケットを全部、ケーキを全部食べてしまいました。

お母さんが「飲み物はいかが?」と尋ねると、トラはミルクポットの牛乳を全部、ティーポットのお茶も全部飲みました。

それから食べ物を探して台所を見回したトラは、作りかけの夕飯を全部、冷蔵庫の食べ物を全部、戸棚の中の包みや缶詰を全部、ジュースやお父さんのビールを全部、そして水道の蛇口から水を全部飲みました。

やがてトラは、「素敵なお茶の時間をありがとう」と言って帰っていきました。

お母さんは困ってしまいました。
トラが全部食べてしまって、お父さんの夕ご飯がありません。
トラが全部水を飲んでしまったので、お風呂にも入れないのです。

そこへお父さんが帰ってきました。
ソフィーとお母さんは、お茶の時間の出来事をお父さんに話しました。
するとお父さんは「任せなさい」と言うと、レストランで食事をしようと誘いました。

3人はレストランで、ソーセージとフライドポテトとアイスクリーム付きの夕食で幸せなひとときを過ごしました。

次の日の朝、ソフィーとお母さんは食べ物をたくさん買いこみました。
さらに2人はタイガーフードのとても大きな缶詰も買いました。
トラが、いつまたお茶の時間に来てもいいようにです。

けれどもトラは、あれから一度も現れることはありませんでした。

おちゃのじかんにきたとら2

『おちゃのじかんにきたとら』感想


私はこの絵本が大好きです。儚いというか、あれは何だったんだろう?という結末が好き。
他にも似たような絵本ってたくさんありますが、子供ならではの空想とかならよくありますが、こちらはお母さんもその場にいて不思議な時間を共有しているので空想では説明がつきませんよね。
お父さんの物わかりの良さも、トラがまた来たときのためにと食べ物をたくさん買いこむ優しさも、『お客さま』に対する寛大な心と儚さが相まって、本当に素敵な絵本だと思います。

おちゃのじかんにきたとら3

また来てほしいね!


外国の絵本感がとても強いです。それはきちんとした『お茶の時間』、ティーポット、ティーカップ、サンドイッチにビスケットにケーキまであります。そんなウットリするようなお茶の時間に突然、礼儀正しいトラがやってきます。
こんなトラがやってきたらどうしよう?とスリル満点なのですが、この母子はとても和やかにおもてなしをするのです。トラが全部食べちゃって、驚いてはいるけれど怒ってはいないんですね。豪快なトラさんにソフィーはぴったりくっついてスリスリしちゃうのです。
そしてトラが帰ってから気付くのです、「困ったわ」と。
そこへ帰ってきたお父さんも大騒ぎするでもなく和やかに問題を解決してくれ、安穏に物語は終結します。
この幸せな家庭感と非日常感、夢幻感が不思議な読了感をもたらしてくれます。
レトロさを感じさせる絵のタッチも素敵な絵本です。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:5分

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