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雪が降りそう……ほら!ひとひらの雪〖絵本〗ゆき



ゆき表紙
ゆき
作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくまゆみこ
出版社: あすなろ書房


ゆき1

『ゆき』あらすじ


空も、屋根も、町中どんより灰色です。

灰色の空からひとひらの雪が舞い降りてきました。

窓から雪を見つけて「雪が降ってるよ」と声を上げる男の子。
「これっぽっちじゃ降ってるとは言えんな」と言うおじいさん。

灰色の空からはひとひら、もうひとひらと雪は落ちてきます。
「どうってことはないな」と言う、ひょろなが帽子のおじさん。
「すぐにとけるわ」と言う、おしゃれ傘のおばさん。
その言葉通り、雪は地面に落ちるとたちまち解けてしまいました。
それでも雪はひとひらひとひら、舞い降り続けます。

「雪は降らないでしょう」
ラジオもテレビもそう言います。
けれども、そんな声も雪は聞きません。
雪はただ、灰色の空から舞い降りるだけ。

雪は道行く人の上にも、後から後から降ってきて、ちらちら くるくる ふわふわ ひらひら…。
次から次へと仲間を呼んで、あっちもこっちも白くなり、どこもかしこも雪化粧。

「雪が降ってるよ」
男の子は嬉しそうにはしゃぎます。

やがて屋根が白い帽子をかぶり、町中が真っ白に輝きます。
「わーい、雪だよ!」

ゆき2

『ゆき』感想


何だか雪が降りそう…と思ってからずっと空だけを見ていたような読了感。ひとひらの雪に過剰反応する男の子。だけどひとひらの雪じゃ積もるまでに至らなくて、道行く人は見向きもせずに歩いていく。「たいしたことない」とか「降らないでしょう」とか言う人やラジオやテレビに反して降り積もる雪。背中を丸めて急ぐ大人たちと、嬉しそうに騒ぐ犬や子供をどこかの窓からずっと眺めているような、そんな読了感に包まれました。
思えば、雪が降ってる!と空を眺めるなんて何年してないんだろう。子供のころは雪が降ると何だか嬉しかったのに、そんな私も背中を丸めて下を向いて歩く大人になってしまったんだなぁ。この絵本を見ると、時間の流れが贅沢に感じられ、また少し懐かしくも感じました。

ゆき3

あっというまに雪景色


ユリ・シュルヴィッツ作『ゆうぐれ』も季節は冬ですが、同じ冬でも『ゆき』はどこか殺風景な絵が続きます。
灰色の空にひとひらの雪が舞い降りて、ページをめくるごとにひとひら、もうひとひら、さらにひとひらと落ちてくる雪。実際には気付くことすらできないような、そんな「最初のひとひらの雪」を贅沢に眺めることができるのもこの絵本の良さ。
雪に冷めた態度の大人と、雪を楽しみにしている男の子の対比もさることながら、その間にも雪はどんどん降ってきてあっという間に真っ白な街並みになっていく様子に見入ってしまいます。普段雪は嫌だなと感じていても、この雪の美しさにわくわく感を感じてしまいます。町中が真っ白な雪に包まれたとき、ずっと暗かった空がきれいな水色に輝くのも印象的でした。

ページ数:32ページ
読み聞かせ時間:3分

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