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お友達の喜ぶ顔だけを思い浮かべて〖絵本〗ふゆじたくのおみせ



ふゆじたくのおみせ表紙
ふゆじたくのおみせ
作・絵:ふくざわゆみこ
出版社: 福音館書店


ふゆじたくのおみせ1

『ふゆじたくのおみせ』あらすじ


森が赤や黄色に色づく頃、森に住むクマさんのポストにもヤマネくんのポストにも手紙が届きました。

“ふゆじたくのおみせ 本日開店”

クマさんはヤマネくんを誘おうと、ヤマネくんはクマさんを誘おうと家を出ました。
そしてばったり出会った2人は、ふゆじたくのおみせに向かいました。

ふゆじたくのおみせには、森中のみんなも来ていました。
売り物にはそれぞれ値札が付いています。
アナグマくんは芋の詰め合わせ(どんぐり100個)が気になっています。
モグラくんは冬ごもり中に読む本(どんぐり50個)が、カエルくんはお姫様のベッドみたいなクッション(どんぐり70個)が欲しいようです。
そしてヤマネくんは、クマさんに似合いそうな大きなセーター(どんぐり500個)を見つけました。
クマさんは、ヤマネくんにぴったりの小さな赤いチョッキ(どんぐり50個)を見つけました。
「どんぐり拾ってこなくっちゃ!」
みんなは森の中へ駆け出しました。

つむじ風のように森を走り回るヤマネくんは、あっという間に20個もどんぐりを拾いました。
ところがクマさんはなかなかどんぐりを見つけることができません。
秋も終わりに近づいてくると、ふゆじたくのおみせは大繁盛です。
次々に品物は売れていきました。
でも、クマさんとヤマネくんがまだお店に来ていません。
クマさんもヤマネくんも最後の1個のどんぐりを見つけられずにいたのです。
どんぐりを探すクマさんとヤマネくんに会ったみんなは、2人が内緒でプレゼントしたいと思っていることを知りました。

それから何日も経ち、最後の1個のどんぐりを見つけられないまま、2人はくたびれてとうとうひっくり返ってしまいました。
2人は空を見上げていると、木の枝に1個だけどんぐりがぶら下がっているのが見えました。
2人ともどんぐり目がけて木に登りますがどちらも譲れず、じゃんけんで決めることにしました。
じゃんけんはヤマネくんが勝ち、クマさんは肩を落として去っていきます。
そんな姿を見たヤマネくんは、クマさんの頭上からこっそりどんぐりを1つ落とし、クマさんを喜ばせるのでした。

それからしばらくして何とか最後のどんぐりを見つけると、ヤマネくんは500個のどんぐりを、クマさんは50個のどんぐりを持ってお店に走りました。
ところが、ふゆじたくのおみせはすでに売り切れて閉店していたのです。
2人は落ちこんでしまいました。

すると、お店の主のリスの夫婦が出てきて2人を中に入れてくれました。
2人の前に、リボンのついた包みが2つ並んでいました。
リスの夫婦は森のみんなに「絶対に買いにくるから取っておいてほしい」と頼まれていたのです。
それを聞いて2人は顔を見合わせてにっこり笑いました。
クマさんはどんぐりを50個払って小さな包みを、ヤマネくんはどんぐりを500個払って大きな包みを買いました。
「これ、きみに贈るプレゼントなんだ」
2人は包みを開けて大喜び。
大きなセーターと小さなチョッキは、クマさんにもヤマネくんにもぴったりです。
森のみんなも2人を見て「とってもよく似合うね」と言いました。
そのとき、空から冷たくて白いものが舞い降りてきました。

降り積もった雪があたりを真っ白に包む頃、森に冬が訪れます。

ふゆじたくのおみせ2

『ふゆじたくのおみせ』感想


クマさんとヤマネくんの友情にほのぼのするお話です。体の大きなクマさんが小さなヤマネくんのためにどんぐり50個、それに対して500個という大変な数のどんぐりを探すヤマネくんの大きな心に感動しました。さらに一度は自分の手にあった貴重などんぐりをこっそりクマさんの頭上に落とすという見返りを求めない優しさ、何て素敵なんでしょう!そんな2人を温かく見守る森の仲間たちの粋な計らいもあって、2人の気持ちが無駄にならなくて良かったなと思いました。
一瞬、どうなるの?!って思いましたが、いいことや頑張りは誰かがちゃんと見ていてくれる、陰で応援してくれる人がいるというあったかい気持ちに包まれたお話でした。

ふゆじたくのおみせ3

お買い物通貨はどんぐり!


秋になると、森では寒い冬を越すために『ふゆじたくのおみせ』が開店します。
ふゆじたくのおみせにある商品にはそれぞれどんぐりの数が決められ、欲しい商品を買うためにみんなは競うようにどんぐり集めに奔走します。
みんなは自分の欲しいものに一直線!ところがヤマネくんは大きなセーターを見ると「この立派なセーターを着こなせるのはクマさんだけだ」と、クマさんは小さなチョッキを見て「このチョッキを着たヤマネくんを見たいなぁ」と思うのです。2人のお互いを思いやる気持ちが伝わってきて優しい気持ちになりました。
あっと驚く展開や、買い物が終わって帰っていった仲間たちが後から再登場して気の利いた行動をしてくれ、優しい気持ちがさらに広がります。2人はきっとぽっかぽかに冬を越せるでしょう。
お店での取引きがお金ではなくどんぐりだったこともかわいくて子供ウケも良かったです。

ページ数:40ページ
読み聞かせ時間:8分

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